【1】
胃カメラを楽に飲むことは可能です。
【2】
但し、静脈内注射が必要です。
【3】
当院では、最年少では小学3年生の子供が楽に胃カメラを飲んでいます。どんな神経質な人でも小学校3年生のよりは忍耐力があるでしょう。
【4】
なぜ胃カメラを楽に飲めるようにすべきなのか。それは、胃カメラを恐れてやらないでいると、進行癌で見つかることが多く、もろに寿命が短くなるからです。
【5】
今から約10年前の事です。50歳代の恰幅のよい男性が会社の健診でやった胃のバリウム検査フィルムを小脇に抱えて、「胃カメラをやってくれ。健診医に『バリウム検査が異常だから早く胃カメラをやってもらうように』と言われた。」と言って来院しました。早速フィルムを見ると、どう見ても胃角部の進行癌に見えます。ここまではよくある話で驚く事はありません。
しかし、よくフィルムを見ると1年前に撮られたフィルムだったのです!!「一年間放っておいたのですか」と聞くと「そうです。胃カメラ検査が恐ろしくて1年間放っておいたのですが、今年になって、また同じ健診医に診てもらった時に、彼が顔色を変えて『え?まだ胃カメラやってないの』と言ったので仕方なく来ました。」と言うのです。その医師は一年も経ったらとっくに胃の手術も終わっていると思ったでしょう。早速胃カメラをやると思った通り進行癌でした。
この人が胃カメラを終えた直後に「なんだ。こんなに楽だったのか。これなら、早くやればよかった。」と言ったのです。全く至言です。さて、この方は早速近所の大病院を選んで、胃の切除手術を無事に受けました。
それから2年後近所のスーパーの駐車場内でその方の娘さんに偶然出会い、「あの時はお世話になりました。」と声をかけられました。「とんでもない。ところで、お父さんはお元気ですか?」と聞くと「父は半年前、癌が肝臓に転移して他界しました。」との事。
この時小生は、「早くやればよかった」とあの声を思い出し、暗澹たる気持ちになると同時に無性に腹が立ってきましたが、この気持ちを誰に向けてよ
いのか分からず、絶句せざるをえませんでした。
【6】
結論としては「無知は人生の敵」という事です。
この方が40歳くらいから毎年楽に胃カメラを飲んでいれば、胃癌になることは止められないものの胃癌で死ぬ事は、今の医学のレベルからしてほぼ100%なかったはずです。
【7】
胃カメラを楽に飲みたい方は、院長に一声かけて下さい。
小生も30歳から20回以上胃カメラを飲んでいます。